ラピッド染料(読み)らぴっどせんりょう(その他表記)rapid dyes

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラピッド染料」の意味・わかりやすい解説

ラピッド染料
らぴっどせんりょう
rapid dyes

下漬剤と安定化されたジアゾ化合物を混合したもので、捺染(なっせん)用のアゾイック染料。捺染後、酸性あるいは中性スチーミング処理によりジアゾ化合物が活性化され、一工程で捺染が可能である。ジアゾ化合物の安定化の仕方で、ラピッドファスト染料、ラピダゾール染料、ラピドーゲン染料の三つに分けられる。

(1)ラピッドファスト染料rapid fast dyes ジアゾ化合物を強アルカリでアンチジアゾテートの形に変えて安定化したもの。

(2)ラピダゾール染料rapidazol dyes アミノジフェニルアミンのジアゾニウム塩亜硫酸ナトリウムでジアゾスルホネートに変えて安定化したもの。

(3)ラピドーゲン染料rapidogen dyes ジアゾ化合物に、脂肪族、芳香族アミンを加え、安定なジアゾアミノ化合物、ジアゾイミノ化合物にして安定化したもの。

[飛田満彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む