最新 地学事典 「ラプラス条件」の解説
ラプラスじょうけん
ラプラス条件
Laplace condition
ある準拠楕円体に依拠して定められている三角点の測地学的な緯度ϕg,経度λg,方位角αgと,同じ点で定めた天文学的な緯度ϕa,経度λa,方位角αaとは,一般に鉛直線偏差のために一致しない。鉛直線偏差の子午線方向成分をξ,これに直角な方向の成分をηとすれば,次の関係が成り立つ。
ξ=ϕa-ϕg,η=(λa-λg)cosϕg,
η=(αa-αg)cotϕg
ηの2式より,次のラプラスの関係式を得る。
αa-αg=(λa-λg)cosϕg
ある三角点でαa,αg,λa,λg,ϕgを決定すれば,測量誤差のないかぎり上式が成立しなくてはならない。これは測地成果を天文成果で規制することを意味する。ラプラスの関係式をω=(αa-αg)-(λa-λg)cosϕgのように書いたとき,ω=0の条件をラプラス条件という。実際にはω≠0で,このωのことをラプラス剰余(Laplace residual)といい,三角網の誤差の目安とすることができる。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

