ラマリナ(英語表記)Ramalina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラマリナ」の意味・わかりやすい解説

ラマリナ
Ramalina

サルオガセ科の樹状地衣類。カラタチゴケの属名。高さ 3cm前後の種,15cmに及ぶ種などがあるが,基部で叢生し,多少分岐して先端が著しくとがるのでカラタチの枝を思わせる。色も黄緑色,黄褐色,灰青色などで地衣体の太い部分は押しつぶされたようになっている。オオカラタチゴケ R. boninensis小笠原諸島に産し 15cmに及ぶこの属で最大のもの。ヒロハカラタチゴケ R. asahinanaは高さ 7cmほどで裂片は幅 1cmに及ぶ。また R. reticulataカリフォルニア・スパニッシュ・モス California Spanish mossと呼ばれ,北アメリカ西岸の湿りけの多い谷間の樹木に着生する地衣として有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android