ラヱケウシ(読み)らえけうし

日本歴史地名大系 「ラヱケウシ」の解説

ラヱケウシ
らえけうし

漢字表記地名「雷岸」のもととなったアイヌ語に由来する地名。スッツ領境に近く、西にサクモイなどがある(山川地理取調図)。「東海参譚」に「シヽヤモライギヒシ沢」と記される。「蝦夷日誌」(二編)にラヱケウシとみえ、「番屋有。二八小屋多し」とある。「行程記」にライケイシ、板本「西蝦夷日誌」にラエキシまたはシュサモライキシと記される。明治三年(一八七〇)六月仏光ぶつこう(現京都市下京区)によりライキシを雷岸村とするよう指示され(「島牧郡之内支配開拓帳」島牧村史)、同四年の「春日紀行」に雷岸とあるが、同五年二月開拓使による村名改では村名の対象となっていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ヒトメタニューモウイルス

(5)ヒトメタニューモウイルス(human metapneu­movirus: hMPV)概念 ヒトメタニューモウイルスはパラミクソウイルス科メタニューモウイルス属に属するウイルスで,急性呼吸器感染症...

ヒトメタニューモウイルスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android