日本歴史地名大系 「西蝦夷日誌」の解説
西蝦夷日誌(板本「西蝦夷日誌」)
にしえぞにつし
六冊 松浦武四郎著
成立 文久三―四年序
木版本 多気志楼蔵板
解説 松浦武四郎が安政三―五年に行った蝦夷地全域の地理調査紀行の日誌を摘要し、西蝦夷地に関する記事をまとめて普及版として自費で刊行したもの。内容は、初編(クドウ、オクシリ、大田、太櫓、瀬田、シッキ)、二編(嶋古巻、寿津、ヲタスツ、磯屋)、三編(岩内、フルウ)、四編(シャコタン、ビクニ、フルビラ、ヨイチ、ヲショロ、タカシマ、ヲタルナイ)、五編(新道、石狩、アツタ、浜益毛)、六編(増毛、ルモッペ、苫前)。なお草稿のまま未刊であった第七―八編は、昭和六三年北海道出版企画センターから刊行された「武四郎蝦夷地紀行」のなかに解読・翻刻されている。
活字本 昭和三七年「新版蝦夷日誌」
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報