後志支庁(読み)シリベシシチョウ

日本歴史地名大系 「後志支庁」の解説

後志支庁
しりべししちよう

面積:四三〇五・四九平方キロ
小樽おたる市、島牧しままき島牧しままき村、寿都すつつ寿都すつつ町・黒松内くろまつない町、磯谷いそや蘭越らんこし町、虻田あぶた郡ニセコ町・真狩まつかり村・留寿都るすつ村・喜茂別きもべつ町・京極きようごく町・倶知安くつちやん町、岩内いわない岩内いわない町・共和きようわ町、古宇ふるうとまり村・神恵内かもえない村、積丹しやこたん積丹しやこたん町、古平ふるびら古平ふるびら町、余市よいち余市よいち町・仁木にき町・赤井川あかいがわ

明治四三年(一九一〇)より現在に至る行政区画。道央の西部に位置し、北部は日本海に面する。中央部に羊蹄ようてい山やニセコ連峰がそびえ、北部に積丹半島が突き出る。明治四三年三月寿都岩内・小樽の三支庁を廃してこれらを統合、また室蘭支庁より真狩村狩太かりぶと村・倶知安村の三村を編入して後志支庁が設置された(「法令全書」など)。庁舎は虻田郡倶知安村に開設。管轄地域は、後志国の島牧・寿都・歌棄うたすつ磯谷・岩内・古宇・積丹・美国びくに古平余市忍路おしよろ高島たかしま・小樽の諸郡と、胆振国虻田郡の一部で、一四郡二七四方里にわたる(「道庁統計書」明治二九年刊)。初め北海道庁に属し、昭和二二年(一九四七)からは北海道管轄の支庁となる。現在、管内は一市・一三ヵ町・六ヵ村。

管内の内陸部は余市川・堀株ほりかつぷ川・尻別しりべつ川・朱太しゆぶと川の流域に沿岸原野など、羊蹄山の山麓真狩原野留寿都原野・クッチャン原野などが広がり、支庁成立以前から農民団体が入植有島ありしま農場・武井たけい農場・京極農場・本願寺ほんがんじ農場・毛利もうり農場・余市開墾株式会社農場などが経営され、また牧場を開設、開拓が進められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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