世界の観光地名がわかる事典 「ラヴォーサンタンヌ城」の解説 ラヴォーサンタンヌじょう【ラヴォーサンタンヌ城】 ベルギー南部のワロンアルデンヌ地方に点在する古城群の一つ。1つの主塔と巨大な3つの隅塔を持った中世の城郭の風格を色濃く残す城である。ディナン(Dinant)の南東約20km、ブラッセルとルクセンブルクを結ぶE411号線沿いにある。その起源は13世紀頃に建てられた要塞で、この時期に最初の塔がつくられ、その後15世紀に、この城の主のベルロ家が現存するほとんどの部分を建設した。その後1630年に、この城を購入したルーヴロワ男爵は城壁の一部を取り壊して華やかな宮殿風の城館に改築した。その後、城の所有者が次々と変わり、ついには無人の城となって荒れ果てたが、1934年に再びかつての美しい城郭の姿を取り戻した。城内に同国有数の狩猟博物館や自然史博物館、レストランがあり、現在は多くの観光客が訪れるアルデンヌの古城の一つになっている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報