リケナン

化学辞典 第2版 「リケナン」の解説

リケナン
リケナン
lichenan

リケニンともいう.地衣類一種であるアイスランドゴケCetraria islandicaやサルオガセUsnea longissina中に約10% 含まれ,温湯で抽出すると得られるβ-グルカン.(β1→4)(70%)と(β1→3)(30%)結合をもつ直鎖状の多糖で,セルロースに類似した貯蔵性多糖とみられている.重合度100~200.+8.4°(2 mol L-1 水酸化ナトリウム).白色の無定形粉末.アルカリ温水に可溶,冷水に不溶.同時に得られるイソリケナンは,(1→4)と(1→3)の結合比が約2:3で,冷水にも可溶であり,重合度42~44である.[CAS 1402-10-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android