グルカン

デジタル大辞泉 「グルカン」の意味・読み・例文・類語

グルカン(glucan)

ローグルコース(ぶどう糖)から構成される多糖類総称歯垢しこう主成分で、ぶどう糖が分岐しながら多数連なる。虫歯菌が作り、黴菌ばいきん温床となる。

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化学辞典 第2版 「グルカン」の解説

グルカン
グルカン
glucan

D-グルコースから構成される多糖の総称.もっとも多量に天然に分布しており,すべてD-グルコピラノース残基よりなる.主鎖のアノマー炭素原子の立体配置により,α-グルカンとβ-グルカンとに大別される.主鎖と側鎖構造の違いによって表のように分類される.表のもの以外に,2種類の結合様式が交互に繰り返されるグルカンとして,プルラン(α1→4とα1→6)やニゲラン(α1→3とα1→4)が知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グルカン」の意味・わかりやすい解説

グルカン
glucan

グルコース (ブドウ糖) を単位とする生物界での代表的多糖類。多糖類を呼ぶには,構成単糖の名の語幹語尾として-anを加えるという慣行に従った命名。糖同士の結合様式や結合が途中で枝分れする頻度によって,デンプン (そのうちにも直鎖部分のやや長いアミロースと枝分れの多いアミロペクチンが区別される) ,動物の貯蔵多糖類であるグリコーゲン,植物細胞壁のセルロース地衣類リケナン細菌が合成するデキストランなど各種のものが生じる。

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百科事典マイペディア 「グルカン」の意味・わかりやすい解説

グルカン

化学式は(C6H1(/0)O5)(/n)。D-グルコースからなる多糖類の総称。デンプン,グリコーゲン,セルロース,デキストラン,ラミナリン,リケナンなどを含む。

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栄養・生化学辞典 「グルカン」の解説

グルカン

 グルコースを構成糖とする多糖の総称.デンプン,セルロースなど.

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