改訂新版 世界大百科事典 「ルクマーン」の意味・わかりやすい解説 ルクマーンLuqmān アラブ・イスラム世界で賢者ḥakīmルクマーンとして知られる伝説上の人物。イスラム期をさかのぼるはるか以前の時代の人とされ,アブラハムの甥とも,ダビデと同時代人とも,アード族の王の一人ともいわれており,いずれにしてもイスラム学者は預言者の一人とは扱わず哲学者,賢人の一人と見なすことで一致している。寓話,金言,諺言の多くが彼に帰せられ,《イソップ物語》のアラビア語版の表題やコーラン31章の章名に,彼の名が採られている。執筆者:堀内 勝 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by