ルンダ諸族(読み)ルンダしょぞく(その他表記)Lunda peoples

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルンダ諸族」の意味・わかりやすい解説

ルンダ諸族
ルンダしょぞく
Lunda peoples

コンゴ民主共和国南東部,アンゴラ東部,ザンビア北西部などに分布し,かつてルンダ王国を形成したバンツー語系諸族総称。分断されたサバナに居住し,カゼンベ,シンシェ,カノンゲシャ,ンデンブ,ルバレ,チョクウェ,ルチャジ,ソンゴ,ムブンダの独立した首長国に分れる。採集狩猟経済から,鍬耕による雑穀,芋類,豆類の移動栽培に転じている。地域間の交易が盛んで,かつては奴隷・象牙貿易にも従った。出自は父系,母系,二重単系など多様である。寡婦相続,交差いとこ婚が行われる。宗教は天と地の神を最高神として祀っている。

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