雑穀(読み)ざっこく

知恵蔵の解説

雑穀

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世界大百科事典 第2版の解説

ざっこく【雑穀】

アワ,キビ,ヒエなどの総称で,英語のミレットmilletに対応する語。すでに《日葡辞書》(1603)にも〈Zacocuザコク(雑穀)〉として掲出されている。雑穀に含まれる穀類の種類は,定義をどうとるによって異なってくるが,ここでは雑穀を小さな頴果(1粒の種子を含む果実)をつけ,おもにサバンナ的な生態的条件の地域で起源し,夏作物として栽培される一群のイネ科穀類と定義しておく。 世界における雑穀の主要な起源地域はアジアとアフリカで,この二つの地域ではそれぞれ独自の雑穀が成立した。

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大辞林 第三版の解説

ざっこく【雑穀】

米・麦以外の、粟あわ・稗ひえ・蕎麦そばなどの穀類。豆類を含めることもある。食料や飼料に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雑穀
ざっこく

日本では米、ムギ、オオムギを主穀とよび、それ以外の穀物を雑穀と総称している。雑穀は主穀に比べて食糧としての重要性が低く、生産量も少ない。しかし、この区別は国によって異なり、たとえばアメリカでは、トウモロコシは生産量が多く主穀として扱われ、米(イネ)は雑穀に含まれる。日本における雑穀の種類には、イネ科のライムギ、エンバク、トウモロコシ、アワ、ヒエ、キビ、モロコシ、シコクビエ、ハトムギなどと、タデ科のソバ、ヒユ科のセンニンコクなどがある。さらにマメ類も雑穀に含めることがあり、日本ではダイズ、インゲンマメ、アズキ、ササゲ、エンドウ、ラッカセイなどがある。雑穀は、従来は主食の補助や代用として利用されたが、主穀の供給が十分ある現在では、主として飼料や工業原料、あるいは加工食品の原料として利用されている。また、日本では、アワ、ヒエ、キビ、シコクビエなど生産力が低く利用価値も低い雑穀はしだいに需要が減り、ほとんど栽培されなくなってきている。[星川清親]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ざ‐こく【雑穀】

〘名〙 「ざっこく(雑穀)」の変化した語。
※玉塵抄(1563)一五「藜莧のあかざひゑさこくの飯ぬかみづ汁くうつれではないと云心ぞ」

ざっ‐こく【雑穀】

〘名〙 穀類のうち、米や麦を除いたアワ、ヒエ、キビなどの総称。雑穀物。
※続日本紀‐霊亀元年(715)一〇月乙卯「自余雑穀、任力課之、若有百姓輸粟転稲者之」
※名語記(1275)六「雑穀のひえ、如何」

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世界大百科事典内の雑穀の言及

【農業】より

…農業総産出額(貨幣価値の変化を考慮しない名目の実額)は,1960年の1.91兆円から70年4.66兆円,82年10.7兆円と増大しており,1980年を100とする農業生産指数をとってみると,1960→70→82の各年で,全農産物総合が76.9→96.7→104.0,耕種総合(米麦や野菜,果実など)が105.0→107.9→104.7,畜産総合が26.9→73.2→103.0のように増大している。耕種総合の伸びが停滞しているのは,米や,とくに麦類,いも類,豆類,雑穀類などの生産が減退しているためで,野菜や果実の生産はこの間に大幅に伸長している。 農業生産は増大してきたが,しかし,農業の国民経済ないし全産業中に占める地位は,この間に一貫して低下を続けている。…

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