レズボス島(読み)レズボスとう(その他表記)Nísos Lésvos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レズボス島」の意味・わかりやすい解説

レズボス島
レズボスとう
Nísos Lésvos

古代ギリシア語読みではレスボス Lesbos。別称ミティリニ Mitilíni島。ギリシア,エーゲ海東部にある島。トルコ西岸に近接し,エドレミト湾をふさぐ形で位置する。海岸線は不規則で,南西部にカロニス湾,南東部にエラス湾が深く湾入。西部はおもに火山岩から成り,多数の温泉が湧出。最高点 968m。南東岸に中心都市ミティリニがある。前 1050年頃アイオリス人が植民。前7~6世紀に繁栄,テルパンドロス,アリオン,アルカイオスサッフォーなどの詩人輩出。その後ヘレスポントス (ダーダネルス) 海峡入口のシゲイオンをめぐってアテネと争い,敗れてのち衰退。 1462~1912年オスマン帝国領。 29~33年イギリス人がミティリニの北,および北西岸のアンディサで青銅器時代初期 (前 3000~2750) の集落跡を発掘。主産業は農業で,ブドウ穀物,オリーブなどを栽培。イワシ漁も重要。ミティリニに空港がある。地震が多く,しばしば大きな被害を受ける。面積 1630km2。人口 10万 3700 (1991推計) 。

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