ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミティリニ」の意味・わかりやすい解説 ミティリニMitilíni 古代ギリシア語読みではミュチレネ Mytilēnē。ギリシア,エーゲ海東部,レズボス島の中心都市。同島南東岸に位置する港湾都市で,オリーブ油,柑橘類,穀類などを積出す。古代には住民の多くはアイオリス人。詩人のサッフォー,アルカイオスがここに住んだ。前5世紀初頭,イオニアの反乱に参加。その後デロス同盟に参加したが,2度の脱退 (前 428,前 412) によってアテネの攻撃を受け,艦隊を失い,市はほとんど破壊された。しかし前4世紀にはアテネの忠実な同盟市となった。次いでアレクサンドロス3世 (大王) の支配下に入り,その死後,順次アンチゴノス1世,リュシマコス,プトレマイオスの支配を受けた。巧みな外交によってローマとは友好的な関係を保ったが,前 80年重税を不満として反乱を起して鎮圧され,その後ポンペイウス (大ポンペイウス) により解放された。 1355~1462年ジェノバ人に支配され,その後 1912年までオスマン帝国領。 58年町を見おろす丘陵斜面で古代ギリシアの劇場が発掘された。人口2万 5440 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by