レンズ構造(読み)レンズこうぞう(その他表記)flaser structure, flaser texture

岩石学辞典 「レンズ構造」の解説

レンズ構造

細かく破砕されるか部分的に再結晶されたマトリクスの中で,相対的に変化していない物質のレンズ状の塊が保存されて存在する構造または組織[Naumann : 1849].斑糲(はんれい)岩や粗粒堆積岩などが差動運動を受けて破砕されレンズ状の塊に引きちぎられ,その間を細粒化し再結晶した鉱物が埋めている構造.破砕をまぬがれた原岩の組織を十分に残し,岩石全体はまだ片岩とよばれるには至らない.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android