日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロベングラ」の意味・わかりやすい解説 ロベングラろべんぐらLobengula(1836ころ―1894) 南アフリカのジンバブエ南部にあったンデベレ王国の王(在位1868~94)。ズールー人の王シャカの部下でンデベレ王国の初代王ムジリカジの子。当時、ケープ・タウンからカイロへの鉄道建設を計画していたセシル・ローズと友好関係を結び、1888年王国内の鉱業採掘権を与えた。しかしローズは、イギリス南アフリカ会社の入植者200人と私兵500人を派遣し、土地領有権まで主張し、鉄道建設に着手した。ロベングラはローズの違約に怒り、1893年武力をもって立ち上がったが、近代兵器をもつ軍隊に敗れ逃亡した。[林 晃史] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例