わかたけるのおおきみ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「わかたけるのおおきみ」の解説

加多支鹵大王
わかたけるのおおきみ

埼玉県行田市の稲荷山(いなりやま)古墳から出土した鉄剣の銘文中にみえる大王。斯鬼(しき)宮を営んだ。鉄剣に刻まれた辛亥年が471年と想定されること,また雄略天皇の名の大泊瀬幼武(おおはつせわかたけ)と類似することから雄略に比定される。熊本県和水(なごみ)町の江田船山(えたふなやま)古墳出土の鉄刀銘文中の大王は,以前は「治天下蝮宮弥都歯(たじひのみやにあめのしたしろしめすみつは)大王」と推測され,反正(はんぜい)天皇をさすと考えられてきたが,稲荷山鉄剣銘の大王と同一人物とする説が強くなっている。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android