大王(読み)だいおう

  • おおきみ
  • だいおう ‥ワウ
  • だいおう〔ワウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三重県志摩半島南東端の地区。旧町名。 1954年波切 (なきり) 町,船越村,名田村が合体して発足地名大王崎にちなむ。 2004年 10月,浜島町,志摩町,阿児町,磯部町と合併し,志摩市となる。中心地区の波切は太平洋に突出した大王崎の基部に位置し,カツオを中心とする遠洋漁業の基地で,周辺ではアワビ,サザエなどの海女漁業が行なわれ,磯釣りの名所でもある。南部の船越は英虞 (あご) に臨み,真珠,ハマチの養殖漁業が行なわれる。農業は米,ムギを主として産する。全域伊勢志摩国立公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

日本で天皇号成立以前の君主の称号。古代アジア諸国でも使用された。それまでの王に代わり,5世紀後半,大和政権の国内支配が広がりをみせる時期にあたる雄略(ゆうりゅく)朝の時に大王号が成立。埼玉県稲荷山古墳出土の鉄剣銘に初見。7世紀後半天武(てんむ)朝から持統(じとう)朝にかけて天皇号が成立するまで使用された。→雄略天皇天武天皇持統天皇
→関連項目土師氏

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大辞林 第三版の解説

王を敬っていう語。
親王・諸王を敬っていう語。
大和朝廷の首長のこと。「おおきみ」を表す用字に基づく語。
「閻魔大王」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙
① 王の敬称。
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「唯命受賜而、奉為遠皇祖并大王及継治天下天皇御世御世、不絶流伝此寺」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉三「大王屡々僕を憐むといふことを宣へども」 〔史記‐樊噲伝〕
② 親王の称。
※源氏(1001‐14頃)明石「物のせちにいぶせき折々は、かきならし侍りしを、あやしう、まねぶ者の侍こそ、自然に、かの、ぜむ大王の御てにかよひて侍れ」
③ 「大王の宮」の略か。一説に「大后」の誤かとする。
※篁物語(12C後か)「女の身には大王、みかどには誰をかをと」
[2] 閻魔(えんま)大王をいう。
※説経節・あいごの若(山本九兵衛板)(1661)四「大わう聞召、わかくるしみはかなします、子ゆへのつみにまよふとは、御身が事を申かや」

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

5〜6世紀ころの大和政権の支配者
江田船山古墳出土鉄刀銘や稲荷山古墳出土鉄剣銘に「大王」のが見え,倭の五王のころの大和政権の支配者が大王と称していたことがわかる。7世紀末,天武〜持統朝に天皇号が採用されるまで,君主号として用いられた。

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世界大百科事典内の大王の言及

【王】より

…日本古代において,〈王〉あるいは〈大王〉は,はじめは政治的君主の称として用いられた。金印の〈漢委奴国王〉,《魏志倭人伝》の〈女王国〉,隅田八幡人物画像鏡銘の〈大王〉〈男弟王〉,江田船山古墳出土太刀銘や稲荷山古墳出土鉄剣銘の〈大王〉などがその例である。…

【君】より

…公とも表記され,古くは有力豪族の尊称で首長の意。大和国家の王者が大王(おおきみ)と称するようになると,君は姓としてしだいに位置づけられ,その中で大王は君(公)の中の大なるものとして諸豪族に超越する立場を獲得した。君の姓を持つ地方有力豪族の例としては,上毛野(かみつけぬ)君,筑紫胸肩(むなかた)君などがあり,また応神天皇以後の皇族の後裔と称する皇親氏族も君の姓を有していた。…

【天皇】より

…しかし,仏像の銘は後代に刻まれた可能性が強く,《日本書紀》の文は8世紀の編者の潤色が多くて,ともに信用できないうえ,中国ではもと天皇の語は天の最高神の意に用いられ,地上の君主の意に用いるのは唐の674年(上元1)すなわち日本の天武3年以後のことなので,近年では天武朝より天皇の称号が用いられたとする意見が有力である。 天皇の語の使用以前は,〈大王〉の称が用いられた。それは癸未年(443年または503年)の干支をもつ隅田八幡人物画像鏡の銘に〈大王〉,辛亥年(471年または531年)の干支をもつ稲荷山古墳から出土した大刀銘に〈獲加多支鹵(わかたける)大王〉とあることなどからわかる。…

【大和朝廷】より

…この期間に国家組織の変革があったことは,学説のひとしく認めるところである。ヤマト王権はおそらく雄略より〈大王〉号を確立する。辛亥年(471)の年紀を記す埼玉県の稲荷山古墳出土の鉄剣銘に,〈獲加多支鹵大王〉,熊本県の江田船山古墳出土の太刀銘に,〈獲□□□鹵大王〉とあり,ワカタケル大王(雄略)をさしている。…

【王】より

…日本古代において,〈王〉あるいは〈大王〉は,はじめは政治的君主の称として用いられた。金印の〈漢委奴国王〉,《魏志倭人伝》の〈女王国〉,隅田八幡人物画像鏡銘の〈大王〉〈男弟王〉,江田船山古墳出土太刀銘や稲荷山古墳出土鉄剣銘の〈大王〉などがその例である。…

【大和朝廷】より

…この期間に国家組織の変革があったことは,学説のひとしく認めるところである。ヤマト王権はおそらく雄略より〈大王〉号を確立する。辛亥年(471)の年紀を記す埼玉県の稲荷山古墳出土の鉄剣銘に,〈獲加多支鹵大王〉,熊本県の江田船山古墳出土の太刀銘に,〈獲□□□鹵大王〉とあり,ワカタケル大王(雄略)をさしている。…

※「大王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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