法則の辞典 「ワルデンの法則」の解説
ワルデンの法則【Walden's rule】
(1) 有機化合物の融解エントロピーは,その液体が非会合性である場合には,ほぼ13.5cal/mol Kとなる(会合性の液体ならばもっと小さい値となる).
(2) 沸点における液体の分子容と,その臨界容積との比は約3/8となる.
(3) 種々の溶媒中に溶解している,イオン,あるいは電解質の当量導電率 I(または当量伝導度 Λ)と溶媒の粘度 η との間に成立する法則.
Iη=const. あるいは Λ∞=const.
という形で表現される.会合度の大きな液体(水やアルコールなど)や加水度の小さいイオン(Ca2+,K+ など)においてはズレが大きくなる.