アフリカイネ(その他表記)African rice
Oryza glaberrima Steud.

改訂新版 世界大百科事典 「アフリカイネ」の意味・わかりやすい解説

アフリカイネ
African rice
Oryza glaberrima Steud.

アフリカ西部に栽培されているイネで,世界的に広く栽培されているイネ(アジアイネ)とは異なった種に属する。野生稲の1種O.breviligulataより栽培化されたものといわれ,ニジェール川中流域において紀元前より栽培されている。穀粒が大型でもみ殻に毛の少ないこと,葉身基部の葉舌が小型であること以外は,アジアイネと共通する点が多い。
イネ
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 山崎

世界大百科事典(旧版)内のアフリカイネの言及

【イネ(稲)】より

…このうち,Oryzae節に属する野生稲の1種オリザ・ペレニスO.perennisから栽培種が分化したとみなされている。ただし西アフリカの一部の地域では,Oryzae節に属する別の野生稲オリザ・ブレビリギュラータO.breviligulataから起源したとされるアフリカイネO.glaberrimaが栽培されており,これと区別する場合には,通常の栽培稲O.sativaをアジアイネと呼ぶ。 アジアイネの栽培の起源地については,インドの東海岸,インド北部,あるいはアッサムから中国の雲南にかけての地域などとする説があり,確定していないが,アッサムから中国の雲南にかけての地域とする説が現在有力になりつつある。…

※「アフリカイネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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