オープン勘定(読み)オープンカンジョウ(英語表記)open account

デジタル大辞泉 「オープン勘定」の意味・読み・例文・類語

オープン‐かんじょう〔‐カンヂヤウ〕【オープン勘定】

オープンアカウント

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オープン勘定」の意味・わかりやすい解説

オープン勘定
オープンかんじょう
open account

清算勘定外貨の手持ちの少い国と貿易する場合に行われたもの。清算勘定協定 open account agreementを結び,当事国が貿易貸借を決済するにあたり,貿易取引の都度いちいち現金決済せず,年に2回 (6月末と 12月末) 所定の方法によって残高計算を行い,貸借尻だけを現金 (米ドル) 決済する方法。このうち貸借尻がある一定限度に達するまで決済を行わないものをスイングリミット決済といった。第2次世界大戦後多くの国で採用され,日本でも一時は 16ヵ国とオープン勘定をもったが,1955年頃より漸次廃止され,66年の韓国との勘定の廃止を最後に全廃された。直接に外貨が入らないのと対外債権がこげつくおそれがあるので,現在は現金決済となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android