コモンサンゴ(読み)こもんさんご

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コモンサンゴ
こもんさんご / 小紋珊瑚

腔腸(こうちょう)動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目ミドリイシ科のコモンサンゴ属Montiporaの海産動物の総称、またはそのなかの1種。太平洋、インド洋のサンゴ礁海域に広く分布。世界に約100種、日本には紀伊半島以南に20種ほどが知られる。莢壁(きょうへき)の内と外に、内莢と外莢を欠くことにより、同じ科のアナサンゴ属Astreoporaと区別され、中軸個虫を欠くことによりミドリイシ属Acroporaと区別される。色彩は一般に暗褐色ないし暗緑褐色で、群体の先端部は明らかに白色化する。群体は不規則な枝状の種が多いが、なかには板状や被覆状また塊状になる種もある。骨格表面は多孔性で、ところどころに個虫の収まる莢が分布するが、莢は骨格表面より突出しない。隔壁は発達が悪く、6枚か12枚である。個虫は小さく、触手は12本で短い。コモンサンゴMontipora spumosa、ウスコモンサンゴM. foliosa、サボテンコモンサンゴM. cactusなどが含まれる。[内田紘臣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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