コーカサスの白墨の輪(読み)コーカサスのはくぼくのわ(英語表記)Der kaukasische Kreidekreis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーカサスの白墨の輪」の意味・わかりやすい解説

コーカサスの白墨の輪
コーカサスのはくぼくのわ
Der kaukasische Kreidekreis

ドイツ戯曲。 B.ブレヒト作。初演は 1948年5月4日,アメリカ,ミネソタ州ノースフィールドの学生による英語版の上演。ドイツ語の初演は,54年6月 15日ベルリーナー・アンサンブルによる公演革命最中,危険をおかして養育してきた幼い公子の返還を,平和が回復するや,生母の太守夫人から迫られる下女グルーシャの苦難の物語。すべてのものはそれを所有するのに最もふさわしい者に帰属すべきであるというテーマを描く。 13世紀の元曲,李行道作の『灰闌記』のフランス語版から,ドイツの詩人クラブントが重訳したドイツ語版 (1924) によって戯曲化された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android