コール,Henry(読み)こーる

世界大百科事典(旧版)内のコール,Henryの言及

【絵本】より

…ビューイックThomas Bewick(1753‐1828)が木版で素朴な田園風景と動物とを生かし,W.ブレークがエッチングで内的な世界をひらき,ついにE.リアが石版で《ナンセンスの本》(1846)を著して,常識をこえたおかしさへ子どもを誘いこんだ。美術愛好家だったコールHenry Cole(1808‐82)が《家宝集》(1841‐47)を出して当代一流の画家に描かせたり,グリム最初の英訳(1823)に奇才G.クルックシャンクが生き生きした絵をつけたりして,やがて19世紀後半に,イギリスの本格的絵本が3人の天才挿絵画家の手で生まれる。装飾的な優美さをもったW.クレーン,風俗をリアルにおどらせたコールデコットRandolph Caldecott(1846‐86),みずみずしいしとやかさを示したK.グリーナウェーがそれだ。…

【クリスマス・カード】より

…絵柄と字句を印刷した本格的なクリスマス・カードの出現は1840年代である。創始者についてはいくつかの説があるが,よく知られるのは,イギリス王立美術院会員ホースリーJ.C.HorsleyがコールHenry Coleからの依頼により1843年にデザインしたものという。このカードは46年に約1000枚印刷され,コールとホースリーが使う分を除いて1枚1シリングで売られた。…

※「コール,Henry」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」