事典 日本の大学ブランド商品 「ゴーヤレクチン」の解説
ゴーヤレクチン
宮崎大学(宮崎県宮崎市)の大学ブランド。
ゴーヤ種子由来抗Hレクチン。レクチンとは、糖に親和性を有するタンパク質の総称。医療および犯罪捜査での血液検査試薬として、株式会社富士化学(大阪府大阪市)・株式会社宮崎沖電気(現・OKIセミコンダクタ宮崎株式会社 宮崎市)と共同で開発された。夏野菜ゴーヤの苦味成分モモルデシンには血糖降下作用があり、糖尿病に有効なものとして注目されている。また、種子の中に含まれるレクチンは強い抗H活性(ヒト赤血球の凝集能力)を持つことがフロンティア科学実験総合センター兼農学部・明石良教授らの研究で判明した。そこでこのレクチンを安定的に供給するための細胞培養系の技術開発とともに、医療、血液検査試薬としての製品開発が進められることとなった。宮崎県は国内有数のゴーヤ生産県であるため、廃棄物の種子を容易に大量入手でき、既存の競合製品に比べ安価で提供できることも強み。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報