…同科のイシガキダイ(イラスト)とともに歯が積み重なり,間隙(かんげき)が石灰質でみたされくちばしのようになっているのが特徴。体側に7本の幅の広い黒い横縞があり,シマダイ,シチノジなどとも呼ばれる。この縞は成長するとはっきりしなくなり全体に黒ずんでくる。…
…体型がイサキに似ているなじみぶかい魚で,地方名も多い。体に数本の縦縞があるため浜名湖でシマイオ,石川県でシマダイ,大阪府でスミナガシと呼ばれる。また,シマイサキ科のコトヒキなどの他種と同様,うきぶくろを振動させグーグーと音を出すが,このため丹後地方でウタウタイ,大阪府堺でフエフキ,和歌山県でホラフキなどと呼ばれる。…
…体側に7本の黒褐色横帯があり,尾柄部の1本がとくに色が濃いことが重要な特徴である。地方名が多く,長崎でシマアラ,大阪でハタジロ,富山県新湊でナメラ,松山でシマダイなどがある。和歌山県の湯浅でイトガモドリと呼ぶが,これは湯浅の近くの糸我までもっていき,またもち帰っても生きているというもので,死ににくい魚であることを意味している。…
※「シマダイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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