ジェズ聖堂(読み)じぇずせいどう(その他表記)Il Gesù

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェズ聖堂」の意味・わかりやすい解説

ジェズ聖堂
じぇずせいどう
Il Gesù

ローマにある教会堂。通称はイル・ジェズ。キリストの名をとるこの教会はイエズス会に所属し、その中心となっているが、ローマの数多くの教会建築のなかでも、もっとも豪華なものの一つ。1568年にジャコモ・ビニョーラの設計により建造が開始され、84年に正面部が完成。後のバロック様式教会の原型となった。内部は広い単廊型で数多くの礼拝堂をもち、華やかな装飾を誇る。とくに半円筒穹窿(きゅうりゅう)の天井、円蓋(えんがい)、祭室壁面を飾るバチッチアIl Baciccia(1639―1709)の壮大なフレスコ画、ラピスラズリ(瑠璃(るり))やブロンズ装飾の柱など豪華を極める。左翼廊に聖イグナティウス・デ・ロヨラの遺体を収めた祭壇、右翼廊の祭壇の上には聖フランチェスコ・ザビエルの像がある。

[名取四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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