ジャーファル(英語表記)Ja`far, Maulānā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャーファル」の意味・わかりやすい解説

ジャーファル
Ja`far, Maulānā

15世紀頃在世のチムール朝時代の書家。「ナスターリーク体」を考案したミール・アリーの息子アブドゥッラーの弟子。初めタブリーズにいたが,バイソンゴルの宮廷美術院院長としてヘラートで活躍。王の名にちなんでジャーファル・バーイソンゴリーと称された。彼の指揮のもと『シャー・ナーメ』の写本 (1420,テヘラン,ゴレスタン宮図書館) や,サーディーの『グリスターン』の写本 (27,ダブリン,チェスター・ビーティー図書館) などが制作された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android