ストリートファッション(読み)すとりーとふぁっしょん(その他表記)street fashion

デジタル大辞泉 「ストリートファッション」の意味・読み・例文・類語

ストリート‐ファッション(street fashion)

一般的に、街を行く人のファッション総称
特に、街行く人の中でも、新しいファッションを生み出すようなトレンドセッターとしての斬新な若者ファッション。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「ストリートファッション」の解説

ストリートファッション

1960年代、若者独自の風俗ファッションが出現した。64年、アイビースタイルのみゆき族が東京・銀座に登場。続いてミニスカートやパンタロン、ホットパンツなどが流行、60年代末にはヒッピースタイルへと移行した。ヒッピーの反戦や反体制を表す手段は、長髪ジーンズ、フォークロア調の服だった。70年代後半には、女性の自立が社会現象にもなり、保守的で大人っぽいニュートラやハマトラなどが流行。一方、東京・原宿では、奇抜なファッションで踊る竹の子族も話題となる。80年代のDC(designer‐character)ブランドブーム時には、川久保玲(コムデギャルソン)らの作風を模した、真っ黒でボロボロのスタイルが流行、カラス族と呼ばれた。バブル期の80年代後半は、ワンレングスボディコンのスタイルがもてはやされ、また、流行に敏感なHanako族が登場した。90年代初めにバブル経済がはじけ、流行のキーワードは「物」から「心」へ移り、脱・高級ファッションが進む。フレンチカジュアルやグランジ古着がブームになり、一方で下着同然のスリップドレスが流行、従来のルールを無視した東京カジュアルも誕生する。コギャルと呼ばれる女子高生が、ストリートファッションの主役になった。近年の不況下で、癒やし系ファッションとして、ゆったりとしたワーク調の裏原系、ゆるデコ系などリラックス感のあるスタイルが人気になった。華やかなカジュアルファッションのセレブ系や、ゴシック調のロリータファッション、ゴスロリ系も広がっている。

(上間常正 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストリートファッション」の意味・わかりやすい解説

ストリート・ファッション
street fashion

ストリート (街) の若者たち服装から着想されたファッションのこと。 1960~70年代のヒッピーやパンクムーヴメントにおけるファッションの流れが,90年代,新たにネオ・ヒッピー・ルックやグランジ・ルックなどのような形で台頭するようになった。そこにはお仕着せのファッションを拒否し,意識的なちぐはぐさ,完成度の低さを演出しようとする意図がうかがえる。また世界的なエコロジー思想の流れを受けて,古着を再利用したリサイクル・ファッションも注目された。

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