タパス(読み)たぱす(英語表記)tapas(西)

知恵蔵の解説

タパス

タパスは、スペイン人の生活に欠かせない居酒屋兼軽食堂、バル(bar)で供される小皿料理の総称。午前11時頃と夕方以降の間食として、生ハム、魚介や肉の網焼き、サラダ各種、貝や野菜の酢油漬けなどをワインと一緒に楽しむ。ピンチョスは、タパスのおつまみ版。一口大の料理を楊枝に刺したりパンに乗せ、手でつまんで食べられるように作られる(英語ではフィンガーフード)。発祥はアンダルシア地方だが、近年スペイン各地や外国でも専門店ができ、とりわけ、スペイン・カタロニア地方にあるレストラン「エル・ブジ」のオーナーシェフ、フェラン・アドリアは、伝統のレシピを新解釈・再構築して新たなスペイン風味を創り出し、フランス料理やイタリア料理にも多大な影響を与えている。

(中島富美子 フード・ジャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典内のタパスの言及

【苦行】より

…インドこそ苦行の起源地であり,それがペルシア,ギリシア,エジプトをとおってヨーロッパの社会に導入されたとみる学者もある。ヒンドゥー教の苦行すなわちタパスtapasは霊肉の二元観のほかに,人生は苦と楽との2面よりなるから,未来において楽の果報を得ようとすれば,現世において苦痛を続けねばならぬとして行われるもので,インドでは乞食(こつじき)のみによって生活を続ける苦行者は現在でも500万人にものぼるとみられている。インドの苦行の方法には自餓の方法,淵(ふち)に身を投ずる方法,火におもむく方法,みずから高い岩からおちる方法,つねに1脚をあげている方法,五熱に身をあぶる方法,つねに灰土,棘刺(きよくし),編椽(へんてん),樹葉,悪草,牛糞の上に臥す方法,灰を身に塗る方法,長髪にして髪を切らない方法,爪を切らぬ方法などが,〈涅槃(ねはん)経〉〈百論疏(そ)〉などに記されている。…

※「タパス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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