チタンサファイアレーザー

化学辞典 第2版 の解説

チタンサファイアレーザー
チタンサファイアレーザー
titanium-sapphire laser, Ti:sapphire laser

サファイアAl2O3に,0.1% 程度のTiをドープした結晶をレーザー媒質として用いた固体レーザー.Ti3+2E→ 2T2 遷移を利用し,660~1180 nm の幅広い波長帯で発振するため,波長可変レーザーとして用いられてきた.近年ではカーレンズモード同期により,フェムト秒パルス発振に用いられ,中心波長780 nm で100 fs 以下のパルス幅の超短パルスレーザー光源として用いられている.最短パルスとして6 fs 以下のパルスが得られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android