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耐火粘土 たいかねんどfire clay

翻訳|fire clay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耐火粘土
たいかねんど
fire clay

ケイ酸,アルミナおよび水を主成分とし,耐火度 1580℃ (ゼーゲルコーン 26番) 以上の粘土の総称。焼成すると黄色となる。カオリン鉱物を主とし,ほかに石英,絹雲母などを含み,化学的にはケイ酸質のものからアルミナ質のものまで,かなり広い成分範囲を示す。本節粘土やボールクレーのように可塑性に富み,結合材に適するものと,シャモット原料に適するものとがある。

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百科事典マイペディアの解説

耐火粘土【たいかねんど】

高熱に耐え,高温でも溶融しにくい粘土二酸化ケイ(珪)素酸化アルミニウムを主成分とし,水分,鉄分その他の不純物を含む。耐火度はほぼ酸化アルミニウムと二酸化ケイ()素の比で決まり,前者が多いものほど高く,不純物が入ると下がる。

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岩石学辞典の解説

耐火粘土

耐火粘土の総称で,石炭層の下部,特に石炭紀の岩石中に産出する.これらはカオリナイトの含有量が高く,アルカリおよび石灰が低く,分解や熔融することなく1 500~1 600℃程度の温度に耐える能力がある[Blyth & de Freitas : 1974].

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世界大百科事典 第2版の解説

たいかねんど【耐火粘土 fire clay】

高熱に耐え,高温でも溶融しにくい粘土。化学的にはシリカSiO2‐アルミナAl2O3系含水化合物を主成分とし,多くは鉱物としてカオリナイトAl2O3・2SiO2・2H2Oを含む。このほかにパイロフィライトAl2O3・4SiO2・H2O,ハロイサイトAl2O3・2SiO2・4H2Oを含むものもあり(パイロフィライトを主とするものを蠟石,または蠟石粘土という),いずれも粘土質耐火物の主要な原料である。日本の耐火粘土には生成年代の古いケツ岩状の硬質粘土と,新しい軟質粘土がある。

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大辞林 第三版の解説

たいかねんど【耐火粘土】

高熱でも溶解しにくい粘土。耐火煉瓦・坩堝るつぼなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耐火粘土
たいかねんど
fire clay

岩石の風化過程で生じた二次粘土鉱物のうち、長石類などの易風化鉱物に由来したカオリナイトを主成分とする粘土集積物が、第三系以前の固結堆積(たいせき)岩層から硬質粘土として、あるいは第四系の砂礫(されき)層から軟質粘土として採取される。これらは高温に対して耐久性をもっているが、とくに1630℃(耐火度を示す指標SK28)付近から1770℃(SK35)に及ぶものが優れた耐火粘土となり、溶鉱炉、るつぼ、れんがなどの耐火材をつくるときの結合材に用いられる。この耐火性は、アルミナ(Al2O3)、ケイ酸(SiO2)、鉄(Fe2O3)およびマグネシウムやカルシウムの炭酸塩などの順に、その含有率が高いほど優れており、未風化の残留石英砂が多い場合は水中篩別(しべつ)して取り除かれ、粘土粒子のもつ膠着(こうちゃく)性と可塑性が生かされる。日本での産出は、愛知県や岐阜県の第四系の丘陵や台地から採取される蛙目(げえろめ)粘土、木節(きぶし)粘土、茨城県の石炭層に伴う磐城(いわき)粘土、広島県・岡山県・兵庫県の第三系火山岩が熱水変質した蝋石(ろうせき)粘土などが著名である。[浅海重夫]

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