岩石学辞典 「メタアルミナ型」の解説 メタアルミナ型 シャンドは化学成分で火成岩を分類し(Na2O+K2O)<Al2O3<(Na2O+K2O+CaO)の関係のある岩石をメタアルミナ型とした.Al2O3の一部は長石類の形成に使われるが,一部は苦鉄質鉱物に入る.Al2O3が(K2O+Na2O+CaO)よりも少ないものには,さらに幾つかの場合があり,この場合は長石類の他にできる鉱物には次のようなものがある.(1) 角閃石,緑簾石,メリライトなどのような比較的Al2O3に富んだ鉱物が形成されるか,(2) Al2O3を主成分とする鉱物と橄欖石,輝石のようなAl2O3を含まない鉱物の両者が形成される(片山ほか : 1970).この語は次のような鉱物組合わせが特徴の岩石に用いる.角閃石─黒雲母,角閃石─オージャイト,角閃石のみ,または初生的な緑簾石(角閃石または黒雲母は伴うことも伴わないこともある).橄欖石は含まれることがある[Shand : 1927, 1927]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報