ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツポレフTu-144」の意味・わかりやすい解説
ツポレフTu-144
ツポレフティーユーいちよんよん
Tupolev Tu-144
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…開発に13年,約1兆円もかかったのは多くの地上・飛行試験を行ったためだが,この間,世界的に環境の保全が重要な課題として認識されるようになり,ソニックブームなどの問題から,一時は74機あった注文も大部分取り消されて,試作機を含め20機で生産を終えた。ソ連(現ロシア)では1962年ころ中型SSTツポレフTu144の開発を始め,68年12月試作機が初飛行,大幅に設計変更した量産機は77年11月に国内旅客便に就航したが,技術的問題から約半年で運航を中断した。またアメリカでは1963年政府がメーカーにSSTの提案を要求,66年12月ボーイング社が選ばれ開発を始めたが,公害反対論が高まり71年5月議会で開発費の政府支出が否決され中止した(ただしその後もSSTの研究は続けている)。…
※「ツポレフTu-144」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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