日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
テーラー(Maxwell Davenport Taylor)
てーらー
Maxwell Davenport Taylor
(1901―1987)
アメリカの軍人。陸軍士官学校などに学び、第二次世界大戦中は第101空挺旅団長としてノルマンディー上陸作戦に参加。1945年陸軍士官学校校長、1955~1959年陸軍参謀総長。アイゼンハワー政権の大量報復論を批判して柔軟対応戦略を提唱したことから、1961年ケネディ政権の軍事顧問に就任。その後、統合参謀本部議長(1962~1964)、駐南ベトナム大使(1964~1965)を経て、1965~1969年ジョンソン大統領特別顧問。1961年11月に米軍事顧問団の増強と米地上軍の派遣を勧告するなど、柔軟対応戦略に基づくベトナム政策を推進するうえで大きな役割を果たした。
[藤本 博]
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