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派遣(読み)はけん

知恵蔵の解説

派遣

労働者派遣とは、「自己(派遣事業者)の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させること」(労働者派遣法)をいう。派遣労働者は派遣事業者と雇用契約を結んでおり、派遣先の事業者との間に雇用・被雇用の関係はない。実際の職場である企業から指示を受けて働くという点では契約社員と同じだが、契約社員は職場である企業と直接雇用関係を結んでおり、同じ非正規雇用者であっても、この点で両者は区別される。派遣の形態は、派遣会社が直接雇用している労働者を企業に派遣する「常用型派遣(特定労働者派遣事業)」と、派遣会社が一定期間(仕事のある期間)に限り雇用契約を結んだ労働者を企業に派遣する「登録型派遣(一般労働者派遣事業)」に分けられる。「常用型」は一般のサラリーマンと同じで、社会保険や有給休暇も保障されるが、「登録型」にはこうした諸権利は保障されない。現在、日本の派遣労働者の7割を「登録型」が占めている。企業から見ると、「登録型」は契約期間が終われば、「調整弁」として雇用継続を見直すことができるので、利用するメリットは大きい。戦後、職業安定法の制定(1947年)により、こうした「中間搾取」を前提とした間接雇用は禁じられていたが、85年に労働者派遣法が制定され、専門性の強い一部の事業に限って解禁されることになった。その後、財界の要望と規制緩和の流れのなか、派遣可能事業は26業種に拡大。99年の改定では、医療や製造・建設業をのぞき、原則自由化された。さらに小泉改革の下、2004年には製造業への派遣も解禁され、多くの企業が正規社員から派遣労働者の採用へとシフトさせていったのである。

(大迫秀樹 フリー編集者 / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

大辞林 第三版の解説

はけん【派遣】

( 名 ) スル
任務を負わせて、他の場所に行かせること。 「特使を-する」 「人材-」 「 -社員」

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