のす(読み)ノス

デジタル大辞泉 「のす」の意味・読み・例文・類語

のす

[接尾]接尾語「なす」の上代東国方言。…ように。
利根川川瀬も知らずただ渡り波に逢ふ―逢へる君かも」〈・三四一三〉
[補説]「なす」に比べると、動詞に付く例が多く、連用修飾語として用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のす」の意味・読み・例文・類語

のす

  1. 〘 接尾語 〙 「なす」の上代東国方言形といわれる。「なす」に比べると動詞に付く例が多く、連用修飾に立つことが多い。…ように。…のように。
    1. [初出の実例]「利根川の川瀬も知らずただ渡り波に逢ふ能須(ノス)逢へる君かも」(出典万葉集(8C後)一四・三四一三)

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世界大百科事典(旧版)内ののすの言及

【イ族(彝族)】より

…イ(彝)族という名称は,中華人民共和国成立後採用された統一民族名で,かつて漢族から羅羅,倮儸,夷家,蛮子などとよばれていた。彼らの間では,ロロLoloと自称する集団(主に雲南西部)とノスNosu(黒い人の意。主に四川・貴州・雲南北西)と自称する集団に大別されるが,地域によって自称が異なる。…

※「のす」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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