出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…川や教会堂内に設けられた水槽に全身を浸すもの(浸礼),手で頭に水滴をつけるもの(滴礼),手もしくは容器を用い水を注ぐもの(灌水礼)などの方法がある。洗礼と呼ぶより〈バプテスマbaptisma〉というギリシア語名をそのまま用いる方がよいと考える教派もある。洗礼の理解・方法も教会・教派によって異なっている。…
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[木造圏の構造]
大別すると,柱を並べてその上にはりを架した楣(まぐさ)式構造と,木材を横に積み重ねて構成する積木式(組積(そせき)式)構造とがある。日本,中国,東南アジアのほとんどの地域では木造建築の大半は開放的な楣式構造であり,15~17世紀にかけてドイツやイギリスで盛んに用いられたハーフティンバー構造(柱やはりを外部に現し,その間の壁体を石材や土壁などを用いて構成したもの)も楣式構造である。中国建築は基本的には近世に至るまで楣式木造である。…
…このような西洋間を家の中心に置き,寝室や書斎などは和室の構成にし,西洋間の周辺に配する形式である。外観もハーフティンバーや,下見板張にペイントを塗るなど,西洋風なものを和風建築と組み合わせた折衷型の住宅である。このような住宅が,当時盛んになった東京や大阪周辺の郊外電車の沿線に開かれた新興住宅地に,数多く見受けられるようになった(郊外)。…
…一般建築も含め,二階梁は太い角材を密に並べることが特色で,きわめて頑丈であった。中世の西欧,特に北フランス,イギリス,ドイツなど比較的木材が豊富であった地域では,ハーフティンバーと呼ばれる真壁(しんかべ)造の木造建築が発展したが,これらは枘(ほぞ)差し・込栓(こみせん)打ちの骨組みの隙間を細木を編んだ下地や煉瓦で埋めて漆喰(しつくい)仕上げし,骨組みを内外にあらわにしたもので,上階を下階より張り出したり数階建ての高さに建てられるほど強固なもので,古代とは異なった面で高度に発達した大工技術を示している。これらに対し,アルプス地方やスカンジナビア,東欧およびロシアでは,丸太や角材を水平に積み上げて壁をつくる,いわゆる丸太小屋式の木造建築がつくられたが,骨組構造に厚板の壁をはめ込んだノルウェーのステーブ式教会stave churchのような大工工事もあった。…
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[木造軸組式]
北西ヨーロッパの森林は,長くて軟らかい針葉樹でなく,短くて硬い広葉樹で占められていた時期が長かったため,この地方の木造民家は太い独立柱に頼る構造でなく,土台の上に短い柱を何本も立て,筋違(すじかい)や足固めで補強しながら柱間を壁で埋めていく軸組みの手法が発達した。特にライン川の流域からオランダ,フランス,そしてイングランドへかけて,柱と梁に角材を用い,その幾何学的な軸組みを露出させることで壁のデザインを引き立たせるハーフティンバーが定着した。 この構造では,壁の枠組みさえ強固にすれば何層でも重ねられ,しかも上階を張り出すことも可能なので,土地の狭いドイツの都市部では3階以上の住居が普通となり,なかでもニーダーザクセン,ヘッセン,シュワーベンなどの高層の木造民家が有名である。…
…しかし,北西ヨーロッパで最も典型的な建築用材はオークで,堅く耐久力があり,古代から小屋組や床組に用いられてきた。中世には,骨組構造の建物に用いられ,日本の真壁(しんかべ)造に似たハーフティンバーという木造建築技法が発展した。のこぎりの発達により板材が容易に作れるようになった18世紀以降には木の骨組を下見板(したみいた)で包んで,より風雨に強く,すきま風の入らない構造が普及し,とくに木材が豊富で安価なアメリカ合衆国では,ほとんどの住宅がこの方式で造られた。…
※「バプテスマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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