ヒョウ(ヘウ)・ひさご・ふくべ(漢字)

普及版 字通 の解説


16画

[字音] ヒョウ(ヘウ)
[字訓] ひさご・ふくべ

[説文解字]

[字形] 形声
正字は(ひよう)に従い、声。は屍(しかばね)を焚(や)く象。その強い火勢によって軽挙浮動することをいう。は〔説文〕七下に「蠡(れい)なり」と訓し、「(こ)の省に從ひ、聲」という。蠡とはを刳(く)りぬいて飲器としたもので、ふくべ。蠡は果(から)(じが蜂)でと声近く、腰の太い形の器を蠡という。〔論語、雍也〕「一の飮」のようにを飲器に用いる。は枝に垂れて風にも漂揺(ひようよう)するものであるから、という。

[訓義]
1. ひさご、ふくべ、ひょうたん。
2. ひしゃく。を両分して用いる。

[古辞書の訓]
名義抄 ウリ・ナリヒサゴ・ウル 〔字鏡集〕 ウリ・ヒサゴ・ナリヒサゴ

[語系]
bi、飄・漂phiは声近く、みな漂揺するものの意がある。・驫pipheは獣の疾走するもので、また飄疾の意がある。

[熟語]

[下接語]
・掛・棄・挙・詩・酒・大

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報