ピリドキサルリン酸(読み)ピリドキサルリンさん(英語表記)pyridoxal phosphate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピリドキサルリン酸」の意味・わかりやすい解説

ピリドキサルリン酸
ピリドキサルリンさん
pyridoxal phosphate

ビタミン B6 物質の一つの型で,側鎖メトキシル基リン酸エステルとなったもの。アミノ酸代謝に関係ある各種酵素の補酵素となっているのは,これのリン酸化した形のものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のピリドキサルリン酸の言及

【補酵素】より

なお,カルボキシビオチン‐酵素中間体において,カルボキシル基は次式のようにビオチン環の1位の窒素原子に結合している。(6)ピリドキサルリン酸pyridoxal phosphate ビタミンB6のリン酸エステルとして,アスパルテートアミノ基転移酵素をはじめ,各種のアミノ酸代謝関連酵素の補酵素として重要。ピリジン環の4位のアルデヒド基がアミノ酸のアミノ基と図2のように,シッフ塩基を形成して,アミノ基転移,脱炭酸,異性化,脱アミノなどの各反応が進行する。…

※「ピリドキサルリン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android