フリードライヒ病(読み)フリードライヒビョウ

デジタル大辞泉 「フリードライヒ病」の意味・読み・例文・類語

フリードライヒ‐びょう〔‐ビヤウ〕【フリードライヒ病】

Friedreich disease》⇒フリードライヒ失調症

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精選版 日本国語大辞典 「フリードライヒ病」の意味・読み・例文・類語

フリードライヒ‐びょう‥ビャウ【フリードライヒ病】

  1. 〘 名詞 〙 ( フリードライヒはドイツの神経病学者 Friedreich から ) 高度運動失調を主症状とする遺伝性疾患。一〇~二〇代に多く、不治。遺伝性脊髄(せきずい)性運動失調症。フリードライヒ氏病とも。

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改訂新版 世界大百科事典 「フリードライヒ病」の意味・わかりやすい解説

フリードライヒ病 (フリードライヒびょう)

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世界大百科事典(旧版)内のフリードライヒ病の言及

【運動失調症】より


[脊髄癆性失調症tabetic ataxia]
 関節位置覚,運動覚などの深部感覚の障害によって生ずるものであり,深部感覚の障害されるような病態で共通に認められる。その原因としては脊髄癆が最も古典的なものであるが,ほかにフリードライヒ病Friedreich ataxiaのような脊髄小脳変性症糖尿病ギラン=バレー症候群のような多発性神経炎または多発性根神経炎,ビタミンB12欠乏症にみられる亜急性連合索変性症,脊髄腫瘍などでも,同様の現象がみられる。下肢に失調症のみられることが多く,起立や歩行時の平衡障害が著しい。…

【脊髄小脳変性症】より

…侵される神経系の組合せにより,臨床病理学的に多くの病型に分けられているが,通常は,小脳のみが侵される小脳型,脊髄のみが侵される脊髄型,および脊髄と小脳の双方が侵される脊髄小脳型の三つに大別される。 小脳型としてはホームズHolmes型の家族性小脳萎縮症や,晩発性皮質性小脳萎縮症があり,脊髄型としては家族性痙性対麻痺,フリードライヒ型失調症Friedreich’s ataxia(フリードライヒ病)が知られている。脊髄小脳型は数多く,オリーブ橋小脳萎縮症,脊髄橋萎縮症,マリー型失調症Marie’s ataxiaなどが含まれ,また線条体黒質変性症や淡蒼球ルイ体萎縮症,歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症などもこれに属する。…

※「フリードライヒ病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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