プライベート・エクイティ・ファンド(読み)ぷらいべーとえくいてぃふぁんど

知恵蔵 の解説

プライベート・エクイティ・ファンド

プライベート・エクイティファンドとは、主として非公開株式で運用する、ファンド形態の投資商品である。1966年ごろから、米国ヘッジ・ファンドが誕生したが、それと同じころに、プライベート・エクイティ・ファンドも誕生したのではないかと考えられている。 もっとも、プライベート・エクイティ・ファンドとヘッジ・ファンドは内容的には大きく異なっており、プライベート・エクイティ・ファンドは少数銘柄に対して長期的かつ集中的に投資し、まとまった利益を得ようとするところに、本来の狙いがある。 また、投資期間は「10年にわたることも珍しくは無い」といわれている。長期投資を覚悟して投資する投資商品なのである。プライベート・エクイティ・ファンドにおいては過半数の持ち分を取得することもまれではない。 ちなみにヘッジ・ファンドといえば短期の投資商品であり、レバレッジを効かせた取引の多用、ショート・セリングを通じた、ヘッジの多用が二大特色となっている。これに対してプライベート・エクイティ・ファンドは多額の資金により、特定銘柄の大量の持ち分を取得すること、基本的に長期投資を覚悟した投資であること、が大きな特徴となっている。 近年、ヘッジ・ファンドとプライベート・エクイティ・ファンドの性格を兼ね備えたような投資戦略をとるファンドも見られるようにはなっている。

(吉川満 (株)大和総研常務理事 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

会計用語キーワード辞典 の解説

プライベートエクイティファンド

公開されていない株式を取得し、株式公開第三者売却をすることによってキャピタルゲインを獲得することを目的としたファンドのことです。

出典 (株)シクミカ:運営「会計用語キーワード辞典」会計用語キーワード辞典について 情報

株式公開用語辞典 の解説

プライベートエクイティファンド

未公開株式を取得し、株式公開や第三者に売却をすることで、キャピタルゲインを獲得することを目的としたファンドのこと。

出典 株式公開支援専門会社(株)イーコンサルタント株式公開用語辞典について 情報

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