プロクネ(その他表記)Proknē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロクネ」の意味・わかりやすい解説

プロクネ
Proknē

ギリシア神話におけるアテネの王パンディオンの娘,フィロメラの姉。戦いで父を助けたテレウスに妻として与えられ,1子イテュスをもうけたが,テレウスはプロクネは死んだと偽ってフィロメラを犯し告げ口を恐れてその舌を切った。これを知ったプロクネは怒ってイテュスを殺して夫に食べさせた。斧を持って追う夫の手を逃れるためプロクネは神々に願ってナイチンゲールになったという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のプロクネの言及

【フィロメラ】より

…ギリシア伝説で,アテナイ王パンディオンPandiōnの娘。トラキア王テレウスTēreusに嫁いだプロクネProknēの妹。テレウスはプロクネとの間に1子イテュスItysをもうけていたにもかかわらず,プロクネが死んだと偽ってフィロメラを呼び寄せ,彼女を犯したあげく,口封じにその舌を切った。…

※「プロクネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む