ホソカ(読み)ほそか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホソカ」の意味・わかりやすい解説

ホソカ
ほそか / 細蚊

昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目ホソカ科Dixidaeの昆虫の総称体長3~5ミリの小形種。カに似るが、非吸血性で、はねには翅脈上に長毛や鱗毛(りんもう)をもたず、雄の触角には長毛を叢生(そうせい)しない点でカ科の昆虫と区別される。触角は体長の3分の2を超え、16節よりなる。はねの第2、第3径脈と第4、第5径脈は独立に第一基室から生じているのが特徴。山間の渓流沿いや木陰樹洞などに生息し、直射日光を好まない。春、秋に多く発生し、世界で約130種が知られ、日本にはマダラホソカDixa longistylaのほか10種を産する。

倉橋 弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android