倉橋(読み)クラハシ

デジタル大辞泉 「倉橋」の意味・読み・例文・類語

くらはし【倉橋】

姓氏の一。
[補説]「倉橋」姓の人物
倉橋惣三くらはしそうぞう
倉橋由美子くらはしゆみこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倉橋」の意味・読み・例文・類語

くらはし【倉橋】

  1. [ 1 ]
    1. [ 一 ] 奈良県桜井市地名音羽山のふもとの北西方にあたる。倉梯。倉椅。
    2. [ 二 ] 大阪府豊中市庄内あたりの旧称大根の産で知られる。椋橋。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙くらはしだいこん(倉橋大根)」の略。〔大坂繁花風土記(1814)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「倉橋」の意味・わかりやすい解説

倉橋
くらはし

広島県南西部、安芸郡(あきぐん)にあった旧町名(倉橋町(ちょう))。現在は呉市(くれし)の一地区。旧町域は倉橋島の南部と鹿(か)島、黒島、横島などからなる。南端鹿島とは鹿島大橋で結ばれている。旧倉橋町は1952年(昭和27)町制施行。2005年(平成17)呉市に編入。半農半漁で、カキなどの養殖漁業ミカン、トマトの栽培が多い。古くから木造船の製造が盛んで、瀬戸内海の主要船はほとんどここで建造された。また花崗(かこう)岩の石材は「桜みかげ石」とよばれ有名で、東京、大阪のビルや路面電車の敷石に用いられた。なお『万葉集』巻15に、遣新羅(けんしらぎ)使が「長門の島の小松原」と詠んだ歌が載るが、これは南部の火山南麓(ひやまなんろく)の桂浜(かつらはま)の地とされ県史跡になっている。桂浜神社本殿は国指定重要文化財。

[北川建次]

『『倉橋町史』全5巻(1991~2001・倉橋町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「倉橋」の意味・わかりやすい解説

倉橋[町]【くらはし】

広島県安芸(あき)郡,倉橋島南部の旧町。中心の本浦は島の南端にある。段々畑では野菜,ミカンを栽培。本浦の打瀬(うたせ)網,鹿老渡(かろうと)のボラ網など漁業も盛ん。山地では花コウ岩を採掘。2005年3月安芸郡音戸町,蒲刈町,豊田郡安浦町,豊浜町,町と市へ編入。54.44km2。7774人(2003)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「倉橋」の意味・わかりやすい解説

倉橋
くらはし

広島県南西部,呉市の南西部の旧町域。倉橋島の南半部を占める。 1952年倉橋島村から改称して町制。 2005年呉市に編入。火山 (ひやま。 406m) を中心として丘陵地が多く,傾斜地ではミカンなどが栽培される。山地では花崗岩の石材を産出。中心集落の本浦 (ほんうら) は木造船業と漁業の拠点。南端の鹿老渡 (からと。かろうと) は,北港と南港の二つの港をもつ双子港で,風待ち港として江戸時代に栄えた。 1961年隣接する音戸町と呉市の間に音戸大橋が開通して以来,観光客が増加。一部は瀬戸内海国立公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「倉橋」の意味・わかりやすい解説

倉橋 (くらはし)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android