ボークリューズ県(読み)ボークリューズ(英語表記)Vaucluse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボークリューズ県」の意味・わかりやすい解説

ボークリューズ〔県〕
ボークリューズ
Vaucluse

フランス南東部,プロバンスアルプコードダジュール地域 (レジオン) の県。県都アビニョン。プロバンス地方,ローヌ川下流域の旧教皇領コンタブネサン州にある。西部はローヌ川流域平原の一部を占め,かつては染料用のアカネ栽培で知られ,現在は灌漑による野菜の促成栽培が有名。イチゴ,メロン,トマトなども産する。未灌漑地はモモ,アーモンドの果樹園が多く,さらに乾燥した地区ではブドウ栽培などが行われ,シャトーヌフデュパープなど有名銘柄もある。東部は山岳地帯で,乾燥した石灰岩台地から成り,ボークリューズ山地やバントゥー山地などが稜を連ねる。山地ではヒツジの飼育やラベンダー採取が盛ん。工業は製紙,食品,繊維,農薬製造など。面積 3567km2。人口 46万 7075 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android