マンハッタン区(英語表記)borough of Manhattan

改訂新版 世界大百科事典 「マンハッタン区」の意味・わかりやすい解説

マンハッタン[区]
borough of Manhattan

アメリカ合衆国ニューヨーク市の5自治区の一つ。面積約58km2。人口154万(2000)。ハドソン川,イースト川,ハーレム川,ニューヨーク湾に囲まれた南北に細長いマンハッタン島が区の大部分を占める。5区のうち面積は最も小さいが,ニューヨーク市ひいてはアメリカの経済,文化の中枢的地区。国連本部ウォール街ブロードウェーグリニチ・ビレッジセントラル・パークなどが有名。地盤が固いため摩天楼(スカイスクレーパー)がそびえる。地名は,1626年にオランダ人がマンハッタン島を購入する前に,この島に居住していたインディアンの部族名に由来し,〈丘からなる島〉の意といわれる。
ニューヨーク
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世界大百科事典(旧版)内のマンハッタン区の言及

【下町】より

…前者は商業地域,後者は住宅地域を意味するが,前者にはとくに都心の商業地域をいう例がみられる。またニューヨークのマンハッタンでは,14丁目から南の海寄りの地域をダウンタウン,86丁目から北をアッパータウン,その中間をミドルタウンmiddle townと呼んでいる。山手【小木 新造】【山岸 健】。…

【ニューヨーク】より

…対外的にも,北大西洋航路の要衝で,貿易,移民受入れの中心であった。また,ニューヨークの中心であるマンハッタン島は地質的に硬い岩盤から成るため,高層建築(スカイスクレーパー)の集中を可能とした。こうした自然条件が歴史的条件とあいまって,ニューヨーク発展の基盤を築いたといえよう。…

※「マンハッタン区」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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