マー・ワラー・アンナフル(英語表記)Mā warā' al-Nahr

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

マー・ワラー・アンナフル
Mā warā' al-Nahr

アラビア語で「川(アム川)の向こう側土地」を意味する地理的な呼び名。ギリシア語トランスオクシアナ同義。多くはブハラサマルカンドを中心としたオアシス定住地帯をさす。ソグド人などのイラン系住民が8世紀前半にアラブ・ムスリムに征服されてから徐々にイスラーム化し,その後10世紀末頃からトルコ系住民の浸透とトルコ化が進んだ。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報