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ソグド人

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ソグド人

中央アジアのタジキスタンウズベキスタンにまたがるソグディアナ地方のイラン系住民。古代ギリシャポリス(都市国家)のようなオアシス都市を形成し、紀元前4世紀ごろからシルクロードの隊商の民として活躍。独自のソグド語を持ち、ゾロアスター教を信仰した。その後はイスラム化が進み、10世紀にはサマルカンドでソグド語が消えている。

(2006-04-26 朝日新聞 朝刊 朝刊文化)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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世界大百科事典 第2版の解説

ソグドじん【ソグド人】

中央アジアのソグディアナ地域のイラン系住民。アケメネス朝ペルシアの頃から,ゼラフシャン(ザラフシャン)川流域でオアシス灌漑農耕と牧畜を営む一方,内陸アジアの国際商人として活躍し,独自の文字・言語文化(ソグド語ソグド文字)を中央アジア少なくとも11世紀半ばころまで保った。この間ソグディアナは,アレクサンドロス大王アラブ・イスラム王朝など,間断なき外部勢力の支配をうけるが,これらの支配も,彼らの豊かな土地と都市文化および商業的才能との共生関係に支えられていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ソグド人
そぐどじん
Sogd

中央アジアの、ゼラフシャン川流域を中心とするいわゆるソグディアナ地方の原住民ソグド人はイラン系で、古くから国際的商業貿易に従事して、東トルキスタン天山山脈北麓(ほくろく)、甘粛(かんしゅく)北西部、モンゴル高原内部に居留地をつくり、唐の長安にも多数住んでいた。とくに匈奴(きょうど)、突厥(とっけつ)、ウイグルなどの遊牧国家の内部では、商業に従うとともに、その君主たちの政治的・文化的顧問として活躍し、中国では商胡(しょうこ)、賈胡(ここ)などとよばれた。初めはゾロアスター教徒であったが、のちにマニ教を奉ずる者も現れ、彼らの発展によって、マニ教がウイグルの国教となり、ついで唐代の中国に伝わった。彼らの使用した暦は、ティームール帝国のウルグ・ベク(在位1447~49)のときまでこの地方で使用され、またソグド文字からウイグル文字がつくられ、これがモンゴル文字、満州文字のもとになった。なお、最近の研究によると、いわゆる突厥文字もソグド文字からつくられたものであるといわれている。近年、サマルカンド東方のムグ山、サマルカンド東方のペンジケントから、文書(ムグ文書。紙・木などに書かれた法律・経済文書)や、ソグド人の都市遺跡、各種の遺物が発掘され、彼らの生活様式、文化などが明らかになりつつある。[護 雅夫]
『護雅夫著『古代遊牧帝国』(中公新書)』

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世界大百科事典内のソグド人の言及

【サマルカンド】より

…前10世紀ころから中央アジア有数のオアシス都市として発展したが,前6世紀にはアケメネス朝ペルシアの支配下に入り,前4世紀には足かけ3年間にわたる果敢な抵抗の末にアレクサンドロス大王の軍門に下った。以後も,5世紀にはエフタル,6世紀には西突厥の支配下に置かれるなど軍事的には必ずしも強力ではなかったが,その住民で東方イラン語に属するソグド語を使用したソグド人は,シルクロード沿いに中国,モンゴリアなどにまで進出して国際的商人として活躍するかたわら,宗教,文字などの西方の文化の東方への伝播者としても大きな役割を演じた。 8世紀初頭アラブの支配下に入り,9~10世紀のサーマーン朝の時代にそのイスラム化が完成,11~13世紀のカラ・ハーン朝,セルジューク朝,カラ・キタイ,ホラズム・シャー朝の支配時代にトルコ化が進展し,以後徐々にトルコ族のイスラム教徒の居住する都市となった。…

【ペンジケント】より

…A.ヤクボフスキーが1946年から本格調査し,A.ベレニツキーが53年からこの都城の終末期の全体像解明のため計画発掘を継続した。8世紀前半のソグド人の都市生活と文化を知るうえできわめて重要な遺跡。都城は,支配者ディフカーンたるディワシュティチ公の居城とシャフリスターンとよばれる市街区,それに郊外居住区と墓地とから成る。…

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