メカニカルブースタ(その他表記)mechanical booster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メカニカルブースタ」の意味・わかりやすい解説

メカニカルブースタ
mechanical booster

高真空度を得るために後段に補助真空ポンプを用いるルーツ型真空ポンプ。補助真空ポンプの性能を増進 (ブースト boost) させることから,メカニカルブースタと呼ばれている。補助真空ポンプには油回転ポンプを用いるのが一般的である。2個のまゆ型ロータが互いにわずか ( 100μm 程度) のすきまを保ちながら逆方向に回転して排気を行うもので,内部潤滑油を必要とせず,油の劣化や油蒸気の逆流の心配がない。作動範囲も 103~10-1Pa と広く,高速回転が可能で大容量のものまでつくられている。圧力比が大きく圧縮熱のため内部が高温となるので,吐出し口直後の冷却やロータ内部の油冷却が行われる。性能には補助真空ポンプの性能の影響が大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む